海外ドラマ『フレンズ』が2019年8月一杯で、NetflixをはじめHuluやU-NEXT等の動画配信サービスでの配信が終わることが決定しました。他にもドラマ『The Office』もNetflixを離れることになっています。
これらの作品が配信停止になり、不満を感じるそれぞれの動画配信サービスのユーザーは多いでしょう。なんで停止されなきゃいけないんだよと疑問を抱く人も多いはずです。
理由は、ワーナーメディアやNBCユニバーサル、ディズニーといったメディア・コングロマリットが独自の動画配信サービスを始めようとしているからなんです。例えば『フレンズ』はワーナーメディア、『The Office』はNBCユニバーサルの作品であり、彼らが自分たちの作品を自分たちの動画配信サービスにだけ配信し独占しようとしているのです。
今回はそんなワーナーメディアやディズニーによる動画配信サービスの最新情報についてご紹介したいと思います。
目次
【ディズニープラス】ディズニーとワーナーメディアの独自の動画配信サービスによりVOD群雄割拠の時代へ【HBO Max】
1.ワーナーメディアによる動画配信サービス「HBO Max」
あれもこれも実はワーナーメディアの作品
そもそもワーナーメディアとは、アメリカの総合メディア企業で、2018年にAT&Tによって買収されて現在は傘下企業となっています。
ワーナーメディアはメディア業界の中でも超巨大企業なんです。以下にワーナーメディアの子会社を紹介します。
子会社 | 子会社の事業部門・グループ企業 |
ワーナーメディア・エンターテイメント | HBO、TNT、truTV |
ワーナーメディア・ニュース・スポーツ | CNN |
ワーナーブラザーズ | DC Comics、ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ・グループ、 ワーナー・ブラザース・テレビジョン・グループ、 カートゥーン ネットワーク、アダルトスイム、 ターナー・クラシック・ムービーズ |
こんなに多くの子会社や事業部門が傘下にあるんです。
特にHBO、ワーナーブラザーズ、そしてその傘下のDC Comicsなんて有名作品を数多く世に出してますよね。
会社名 | 作品名 |
HBO | ゲームオブスローンズ、セックス・アンド・ザ・シティ、ザ・ソプラノズ、バンド・オブ・ブラザーズ、THE WIRE等 |
DC Comics | スーパーマン、バッドマン、ワンダーウーマン、ザ・フラッシュ、アクアマン、スーサイドスクワッド等 |
ワーナーブラザーズ | ハリーポッター、マトリックス、最高の人生の見つけ方、インセプション、オーシャンズ、シャーロック・ホームズ、しあわせの隠れ場所、ハングオーバー、ゼロ・グラビティ等 |
ざっと挙げただけでこんだけの有名作品があり、これらはわずか一部ですから実際はもっとたくさんの有名作品があるんです。特にワーナーブラザーズなんて常にヒット作を生み出していますよね。下のマークをよく映画館で見ますよね。これがワーナーブラザーズのマークなんです。
「HBO Max」の概要
ワーナーメディアは、2019年秋のコンシュマー向けの新配信サービス「HBO Max」の開始を発表しています。2020春からのサービス開始を予定しているとのことです。
HBO作品を中心に、ワーナーメディア傘下の他の作品、そしてそれに加えてワーナーメディア自ら「HBO Max」向けのオリジナル作品を配信するということです。
オリジナル作品は、リース・ウィザースプーンの製作会社プロデュースの映画2本、「スーパーガール」などのテレビドラマを手がける人気プロデューサー、グレッグ・バーランティが製作するティーン向け映画4本、「ビッグバン・セオリー」のケイリー・クオコ主演のサスペンスドラマ「ザ・フライト・アテンダント(原題)」、「グレムリン」前日譚のアニメシリーズ「Gremlins: Secrets of the Mogwai」などが配信される予定だようです。
これに加えて「フレンズ」等の自社作品が大量の配信されるらしく、1万時間相当の独占配信コンテンツを用意しているみたいです。NetflixやAmazonプライムビデオの脅威になること間違いなしって感じですね。
サービス内容
「HBO Max」は、3つのサービスから構成されることが発表されています。1つ目は「エントリーレベル」と呼ばれるもので、「映画」のみの視聴に制限されるものです。2つ目は「映画+オリジナル番組」が視聴できるものです。そして3つ目のプランは「映画+オリジナル番組+既存の番組ライブラリーや他社からライセンスを購入したタイトル」ということです。
一番最後のサービス内容になると、NetflixやAmazonプライムビデオと同等の内容になるため、まさに競合相手としてぶつかり合うことになるでしょう。現段階で料金は明らかにされていません。
「ゴシップガール」のリブート版もHBO Maxで配信予定!
リブート版の製作が決定した『ゴシップガール』。
オリジナルキャストのネイト役チェイス・クロフォードは、出演に乗り気😊
「リブート版に出演するなら〇〇を演じたい!」https://t.co/4PCfXWXGfD#海外ドラマ #ゴシップガール #チェイスクロフォード #HBOMAX— 海外ドラマNAVI (@dramanavi) August 8, 2019
お次は、そんなワーナーメディアのよる「HBO Max」より一足先にサービスをスタートさせる「ディズニープラス」についてご紹介します。
2.ディズニーによる動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」
配信作品からわかるディズニーの強さ
ディズニーもまた、2019年11月12日に本国アメリカでディズニー独自の配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」をスタートさせることを決定しています。
It all starts on November 12. For more info: https://t.co/RD04P7jdAT #DisneyPlus pic.twitter.com/M1QI7qkH5p
— Disney (@Disney) April 12, 2019
皆さんご存知のように、ディズニーもまたワーナーメディア同様にメディア業界の中でも超巨大企業ですよね。てかメディア業界を支配しているといってもいいくらいですよね(笑)
そんなディズニーの主な事業部門・グループ会社と、有名作品を今一度見ていきます。
ディズニーの事業部門・グループ会社 | 作品名 |
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ | ピノキオ、白雪姫、ピーター・パン、ズートピア、アナと雪の女王、ライオンキング、美女と野獣、アラジン等 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ | メリー・ポピンズ、パイレーツ・オブ・カリビアン、ハイスクール・ミュージカル、アリス・イン・ワンダーランド等 |
ピクサー | トイストーリー、カーズ、リメンバー・ミー、Mr. インクレディブル、ファインディングニモ、モンスターズインク等 |
マーベル | スパイダーマン、X-MEN、デッドプール、キャプテン・アメリカ、ザ・ファンタスティック・フォー、デアデビル、ハルク等 |
ルーカスフィルム | スター・ウォーズ、インディ・ジョーンズ、レイダース等 |
20世紀フォックス | エイリアン、猿の惑星、タイタニック、ナイトミュージアム、ホーム・アローン、プラダを着た悪魔、スピード、ダイ・ハード等 |
ピクサー、マーベル、FOXなんかも実はディズニーの傘下なんですよね。こう見たらディズニーって最強すぎますね。これらの作品なんて氷山の一角に過ぎないですし。
これほど最強のディズニーが始める動画配信サービスってどんなものなのか見ていきましょう。
「Disney+(ディズニープラス)」の概要
ディズニーのCEOによれば、「ディズニープラス」は「素晴らしい映画とテレビ番組にアクセスができる唯一無二のものになる」と発言しており、配信される作品は家族で楽しめる内容の作品が基本となっています。
2019年以降に公開されるディズニー映画は全て「ディズニープラス」上で独占配信されることが決まっています。
また「HBO Max」同様に、「ディズニープラス」も独自のオリジナル番組や映画等の配信も予定しているみたいですね。
これまでNetflix等の動画配信サービスで配信されていたディズニー・ピクサー作品は削除され、今後は「ディズニープラス」のみでの配信となるみたいです。
下記が主な配信予定の内容です。
- ディズニーチャンネルの5000エピソードと映画100作品
- 過去の映画400作品
- ピクサーの映画全作
- その他、「スター・ウォーズ」シリーズ全作、「キャプテン・マーベル」、「ザ・シンプソンズ」等
バラエティー豊富で興味深いコンテンツ内容ですよね。
「ロキ」、「スカーレット・ウィッチ」と「ビジョン」、「ファルコン」と「ウィンター・ソルジャー」がそれぞれの主人公のオリジナルコンテンツも配信予定だとか!
The three new Marvel series coming to #DisneyPlus have received official titles:
Loki
The Falcon and The Winter Solider
WandaVision pic.twitter.com/JGsNHgwSLG— Rotten Tomatoes (@RottenTomatoes) April 11, 2019
「スター・ウォーズ」のオビ=ワン単独ドラマも配信予定!
『#スター・ウォーズ』オビ=ワン単独ドラマが始動、#ユアン・マクレガー が出演交渉中#スターウォーズ #ユアンマクレガー #オビワン #オビワンケノービ #DisneyPlushttps://t.co/X0ASRfo5Vv
— THE RIVER (@the_river_jp) August 16, 2019
「ホーム・アローン」のリブート企画も!
『ホーム・アローン』リブート企画が進行中!
『ナイト ミュージアム』も、ディズニー映像配信サービスで#ホーム・アローン #ホームアローン #ナイトミュージアム #ディズニー #DisneyPlushttps://t.co/xMSfA3Q7FD— THE RIVER (@the_river_jp) August 7, 2019
日本での配信
日本での配信はどうやらまだ未定みたいです。
しかし、ディズニーによると「今後2年間で世界の主要な地域でのリリースを予定している」とのことなので、大いに期待できます。2020年には日本でリリースされることを期待しましょう!
料金
「ディズニープラス」の料金は、月額6.99ドル or 年額69.99ドルとなる見込みらしいです。
日本円に換算すると大体750〜800円くらいです。これは他の動画配信サービスと比較すると、NetflixやHuluより安く、Amazonプライムビデオより高いとう具合ですね。
3.まとめ
今回は「HBO Max」と「ディズニープラス」の二つのストリーミングサービスについての最新情報をまとめて見ました。まだ情報があまりないのですが、これに加えてNBCユニバーサルなんかもストリーミングサービスのリリースを考えているみたいですね。
正直視聴者からすると、動画配信サービスが乱立すると色々と登録しないといけなく、料金もかさみますし使い勝手も悪くなりますよね。
だから正直「HBO Max」や「ディズニープラス」といったサービスが開始され、NetflixやAmazonプライムビデオ、Huluといったストリーミングサービスの作品がどんどんなくなっていくぐらいなら、ない方がいいとも思いますよね。
ですので、この考えが払拭されるぐらいの素晴らしいサービスを両者に期待したいです。
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